■社会的メッセージの下の心理的メッセージ
には、5つある。
1)感情(気分)
2)思考
3)行動
4)感覚
5)関係性
事例:
「今日はいい日だね」
社交であると同時に、
・気持ちいい、
・行動したい、
・日差しや空気の感触、
・あなたにそれを伝えたいというポジティブな関係性(社交性)、
を表現している。
■ Disrespect 軽蔑、という感情の境界線の侵害は言葉に現れる
考えさせられますね。前にクライミングで、
「え?5.9だぜ?これくらい登れよ」
みたいなことを言われたことがある。八面のリボルト対象になっている40年物のボルト課題だ。彼は、その課題がリボルト対象になっており、ローカルは避けて登っていないことを調べることなく、私を誘って岩場に行ったらしい。
事実は、クライマーなら誰でも知っているが、5.9は一般に5.9ではない。ローカルクライマーは、5.10bくらいでも、5.9を与えたがる。よそ者から、〇〇の課題は簡単だ、と思われたくないという競争心理が働いているからだ。したがって、外岩で、5.9とあるときに、そのまま5.9だと信じる人は素人さん、である。
しかし、それ以上に重要なのは、これを言った人が、相方として私をどのような関係性でとらえていたか?ということをこのセリフは如実に物語るわけである。
つまり、
私には超絶失礼なことを言ったりしたりしても良い、
と思っていたわけだ。
そのあと、がまたいただけない。その夏は小川山でバイトしていたんだが、「クラックやると指力衰えますよね」だそうだ。
このセリフを言われたときも、超絶いや~な感じがあった…。だが、パートナーがいなくて登れないというので、気の毒だ、という気持ちのほうが勝っていたんだった。
鞭で打つだけなら、その人は去っていくだろう。その後、飴でなだめる…それが、支配者のやり方だということは、もはや語る必要はあるまい。
■ なぜそのような人を避けられなかったのか?
私の育ちが上品である、ということの上に、弟のように年下の男性には、気の毒だという気持ちがあり、甘いということがあったと思う。
しかし、問題は、それだけではあるまい。
「5.9くらい登れなくては」という気持ちが私の中にもあったということだ。
そう思っていると、「5.9くらい登れよ」と言われたときに言い返せなくなるはずだからだ。
しかし、5.6でも、ホールドが遠ければ、登れない。グレードと言うのは、成人男性の平均身長においてのグレードで、どれだけ易しくても、ホールド自体が遠く離れていれば、リーチがない人には、そのホールドを使うこと自体が不可能なのだから、5.6ですら、登れない。
このことは、10年登っていても、男性クライマーには盲点になっている。特に女性に縁がないクライマーには、全く盲点になってしまっており、自分にとって易しいことは、相手にとっても易しいと思っているが、それは、手が届けば、という前提による。
ここに、5.9の課題があるとしましょう。ホールドまであと20cm。今立っている確実なスタンスから、20cmあなたは上がらないと次のホールドまで届かない。その20cmにあるフットスタンスが、5.9レベルである保証はない。つんつるテンであれば、5.16にもなってしまうのだ。
従って、誰でも登れるということが前提の5.8や5.7は、フットホールドが豊富であるという条件が付いている。
そして、フリークライミングのレベル感…5.9というのは、取り立てて難しいムーブが要らないグレード、正対だけで登れちゃうグレードって意味だ。それも、手が届かなければ、ムーブが必要になり、正対だけで登れなくなる。
したがって、同じ5.9を登るスキルの人がいて、片方が背が低く、片方が背が高ければ、大抵のケースで、背が低いほうがクライミングは上手である。
■
心理学を知ったおかげで、もやもやしていたことが言語化できた。
そして、確実に関係性が破綻していた相手であることを知った。
私自身はそんな失礼なことは、たとえ脳内で思ったとしても、面と向かって言わないからである(笑)。
この人とはもう登っていないが、さっさと関係性を切って正解だったと分かった今日。
■ スノーボールエフェクト
心理学の問題解決とはスノーボールエフェクトだそうだ。
境界線の侵害という問題を解決するのに、たしかにすでに数年レベルでかかっている。
何のブロックがあって、このことに気が付けなかったのか?
ビリーフは、「私は聖人君子であらねばいけない」ではないのだろうか?
お姉ちゃんでしょ、と言われて育ったが、そこには、お姉ちゃんは聖人君子の役でしょ、というのがあったような気がする。
年下の人がやってくるわがままについてすべて我慢しなくてはならない、という含みがこの言葉にはある。
■ おねえちゃんでしょ → だって、人間だもの…
に入れ替える。さて、この聖人君子を問答無用でわたしに強いるお姉ちゃんでしょ攻撃。
だって、人間だもの…に入れ替えることにしようと思う。
■ 行動
だって人間だもの…と思える行動を一日3つ以上書く。
ああ、早く人間になりたい…(笑)。
<参考>
あなたの負けフレーズを、キラーフレーズに変えてください。
フレーズは、将来自分がありたい姿をイメージさせるものにしましょう☆
そのフレーズ定着させるための行動を考えてください。ご自身がやりやすい行動で結構です
事例: 歯を磨くたびに〇〇と言う、一日3つ書く、朝と夜に唱えるなど…
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