2023年11月20日月曜日

【心理学】憤怒のチャイルド

■ クライミングで心理学が必要になった理由

それは、私の師匠に、”憤怒のチャイルド”がいたからです…。

ほぼほぼ、それが私たちがうまく行かなくなった理由ですね。だって、普通は飛行機券を取りたい=手伝うよ~ ありがとー で終わりです。なんで代理で取ってくれないの!って怒り出すことはないです。なんせ同じ飛行機に乗るわけではないのですから…。

■ 劣等感&見捨てられ不安

あなたの周りには、劣等感に触れられると激怒する人はいませんか?

または、見捨てられ不安を感じると激しい攻撃に転じる人はいませんか?

そのような状態に陥る人の心には、「憤怒のチャイルド」が住んでいることが多いそうです。

■ 恥、寂しさ、不安… 本当の心は、怒り、ではない

憤怒のチャイルドは、劣等感や恥、寂しさや不安が刺激されたときに出てくるチャイルド。

牙をむいて威嚇するかのように、攻撃性や怒りでもって相手に向かっていきます。

周りの人にとっては唐突で、しかも、あまりに強烈で激しい怒りで、しかも自らの正当性を一ミリも疑わないので、歯止めが効きません。

例えば、自分で勝手に集合時間を間違えたのに、「なんで起こしてくれなかったんだ!」とか。

コンビニごとに発券のシステムが違うのが普通なのに、店員におかしいだろ!と食って掛かるとか…。

憤怒のチャイルドの背景には何かしらの怖れが見つかることがある。恐れの正体は、小さな男の子が何かに怯えている、ということです。

怖れていることが表面化しそうだから、怒りで何とかしようとするのです。

たとえば、自分の恥ずかしい部分…例えば、社内LANのスイッチを入れそこなって全社的にオンラインシステムがとまっちゃったとか?… IT苦手ってことが、人にバレるのを心底怖れている? 

だから、彼は、憤怒のチャイルドになって誰かに責任転嫁し、「俺はIT苦手って言っただろ!お前のせいでこうなった!」と当たり散らしてしまうかもしれません。

自分の致命的な欠陥をまざまざと意識しそうになると、代わりに憤怒のチャイルドが出て来て他責や攻撃やこき下ろしを始めることもあります。

または、見捨てられ不安を感じると、相手を勝手に理想化していたところから一転、相手への攻撃やこき下ろしを始める場合もあります。

■ 健康な怒りと憤怒のチャイルドが違う点

健全な怒りは自分を受容できており、相手に何をしてほしいかが明確です。

憤怒のチャイルドには、自己否定や劣等感などの苦痛な感情から何とかして身を守りたいという気持ちがある。

憤怒のチャイルドは、

「あいつのせいでこうなった!」

と復讐に燃え、被害者のポジションから抜け出せなくなることもあります。

憤怒のチャイルドは、自己愛性パーソナリティ障害や境界性パーソナリティー障害の人がよく抱えているチャイルドです。

一般的な傾向として…

自己愛性の人=劣等感を刺激されると憤怒のチャイルド化

境界性の人は=見捨てられ不安を感じると憤怒のチャイルド。

どうですか?あなたの中にも、憤怒のチャイルドはいますか?


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