■コーチング&セラピーは30年遅れている
今勉強中のミルトン・エリクソンですが、エリクソン発掘の貢献者が、J・ヘイリーです。エリクソンのやり方をダイレクトに引き継いだといわれている人の著書を読んでいますが…1999年の翻訳で、なるほど、日本は30年遅れなわけだ…と思いました。
余談ですが、クライミングは、心理士育成に絶好のトレーニングかもしれません。なぜなら、
〇〇ということはどういうことか?
という示唆された内容、明示的でなくメタファーで伝えられる内容、非言語のコミュニケーションについて、非常に意識的に捉えていくようにしないと、一つの些細な、”読み取りミス”が、取り返しのつかないミス…命を落とす…につながりかねないためです。
例えば、サバージュ・ババージュで、一般的な男性には、関係がなく、背の低いことが多い小柄な女性が利用するホールドが接着剤で固められた…ということはどういうことか?を考えると、男性だけが登れ、女性や子供には登れなくするという”ふるい”にかけている、ということになります。
このやり方だと、ふるいの目を通った男性には、まったく問題が何なのかわかりませんし、ふるいに掛けられた側が声を上げなければ、仕掛けた行為が成功したとしても、行為自体がなかったことされてしまいます。
ホールドつぶしという非言語コミュニケーションが出しているメッセージは、”俺だけ”とか、”俺をあがめて”。つまりクライミング文化ではなく、マチズモ。
…といった具合に、真のメッセージを見抜くという訓練になるクライミング業界…(笑)。
もしかして、私はそういうコミュニケーションを学ぶためにクライミングしていたのかもしれません…
そう考えると山梨時代から、いろいろあったなぁ…
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