2024年4月19日金曜日

読了『ヘッジファンドで増やす時代』

■ 読了『ヘッジファンドで増やす時代』

2005年の本なので、2004年までの金融史が分かります。

アジア通貨危機やロシア通貨危機はヘッジファンドが巨大になりすぎ、世界の金融の安定を脅かしたためでした… ここ最近も日本の株価は上がっていますが、世界のマネーが日本株に流入したため…日米金利差のため、円キャリートレードのためです。

古いので―☆2つ。でも読んでよかったですよ。

サクっと最初のほうをまとめると…

戦国時代の終焉 織田信長の鉄砲利用による歴史転換(武田軍団の敗北)
2004年 ヘッジファンド投資戦略の台頭による歴史転換
・松下幸之助型から清原達郎型へ
・バイアンドホールドから、ロングアンドショートへ
・伝統資産の投信から、オルタナティブ投信へ
・オルタナティブ投信は、高額所得者から年金運用へ庶民化
・一回当たり投資額も庶民化
・アルファとベータ
・ショート=貸株

事例:日本株成功事例=98年のタイガーファンドの戦略 年30~40%の利益

グローバルマクロ戦略の台頭 
・95年クリントンが仕掛けた円高(=日本イジメ、半導体産業つぶし)
・円高対策ができない日本人の思考回路
・グローバルマクロ戦略がタイバーツに向かったのが、アジア通貨危機
・ロシア通貨危機を起こしたため、2000年グローバルマクロファンド時代は終わる

2000年 多様化時代のスタート 
 IT相場以降、ファンド多様化、元本確保型が増える
 
2004年現在、マーケット中立型、裁定取引など…

2004年当時のおすすめの戦略:
外国籍投信への投資
グローバルソブリン
商品ファンド
日本籍ファンド
ラップ口座
マネックス
デイトレ
外国為替取引
日本株(明治の浮世絵状態だから)

いや~20年前の本ですが、現代では、ロング&ショートを個人の投資家ができます。伝統資産以外の資産も増え、いろいろと考えさせられます。

日本では若者は非正規の仕事しかなく、国家はそれを放置して40年。

結局、国民総デイトレーダーになれってか?って思ったりしました。

どこかの首相が金融立国日本とか言っていましたが、種銭も作れない上、現在の金融教育では、全員カモになるくらいなら、投資しないほうがいいくらいなのでは?

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