■ NPの声、Aの声
私は、エゴグラムの解析によると、
1)女性性である、同情心が深く、(=NP)
なおかつ
2)男性性である、物事をコントロールする力も人並み以上にあり(=CP)
3)客観性の指標であるアダルト自我も強い。(=A)
つまり、私のクライエント(お金を払った人)でなくても、私の同情心を刺激して、突破してくる人がいる訳である。逆言えば、同情心こそが弱点化している。
これは相手もNPが高く、お互いに助け合える関係なら、問題がない。
問題なのは、FPが高い人は、自分のことを子供、つまり、浮けとりっぱなしで良いと考えているので、お返しがないこと。
つまり子供っぽく、お母さんを求めている人はもらいぱなしで罪悪感がない。
CPの人であることもある。つまり、俺が偉いから、こいつを俺のために働かせて当然なんだと思う人もいる。
あるガイドさんに昔、パーソナルプロモーションをしてあげたことがある。
その時、私は的確に、相手の資質をつかみ、彼の登山における長所を的確に理解していた。
その成果を10年ぶり以上の期間で、昨日ふたたびチェックした‥‥というのは同様につく手上げたい女性がいたからだ。
が、その成果…HPを見て、100万円以上の価値があると思った。
というのは、これが彼の職業人生でターニングポイントになったから、だった。
彼は、その基盤を使って、ITに強い登山ガイドとして自分をアピールすることができ、ベテランガイドとしての地位を確立して、今度は自分が講習会を売り出し、その価格が98万円。そして、登山ガイドとしてのIT上での売り出し方、なんてタイトルの授業も作っていた。それ、私におんぶにだっこでおぜん立てしてもらったやつだよね~。私とあなたの間だけでは分かっているけど…っての。
前に積雪期ガイドステージⅡの教科書を取り寄せるのに、知り合い紹介だと安くなるので、それを彼にお願いしたら、断られた。
飼い犬に手を噛まれるとはこのことである。
この人は、俺だって佐藤ユースケと豪語していた人で、私の目から見れば、天と地が転がっても、佐藤ユースケは無理だべ、と思えた。というのは、体形が…。デブになれば、クライマーは登れないでしょう… そんなのクライミング歴3か月くらいの当時の私でも分かったけどなぁ。
それに昔の人って、ムーブでは全然登っていない。ムーブって言ってもせいぜい正対と側体くらいしかできないので、パワーで稼いでいるので、年を取ってパワーが落ちれば、すぐ5.10止まりである。頑張って11。そんな内容どころか、クライミングシューズも持たないでフリーの岩場である甲府幕岩を登ろうとしていたり、その幕岩でのビレイが肩がらみで、それが自慢話であるようだったので、時代錯誤はなはだしいなぁと思ったりした。
それでも登山における読図の重要性や、ルートを山の本で研究する人で、その点に関しては、由緒正しい山やだと思っている。でも、たぶん、こういうタイプの人が歴史的に、アクセス問題を作ってきたんだろうなぁ…とうすうす感じる。
悪い人ではないが幼稚な人、とは言える。
さて、自分の弱点の話に戻すと、大体こういう形で、
私の知識、私の個人的努力、親切心、そういうものは、盗まれていく。
私が神の声と思っていたのは、NPの声、私が幼いころ、必死にシングルマザーである母を助けよう、助けようと思って、努力した、そのインナーチャイルドの声だったのだ。
いまこそ、ママを助けなきゃ… つまり、同じ助けるでも効率よい助けるポイントというのがある。
それがその人にとっては、ガイド資格を取得て、転職直後のHP作成。
その声が聞こえたとき、私は、びっくりして「え?マジですか?」と聞き返したのである…
…というのは、目の前にいる男性は、とても傲慢で、自分が子供を作った張本人のくせに、子供が6人もいることで自分を被害者だと嘆いており、職場で女性に囲まれて、妻の心情も察せず、浮名を男の甲斐性くらいな気分で流したがっており…
私が助けてあげるためには、ネット環境が必要だったので家に呼ぶと、そわそわするので大変だった‥‥ ドアを全開にしないと作業もできない…結局、教えるべきことや本来本人が書くべき文章も、そわそわして、作業にならず、今にも私を襲いかねないので邪魔なので、私が書いてやった。文章も全部私の作品である。そんな調子なのに、お返しは山で許してやった。
ある時、お客様感謝山行で無料と言うので、でっかいケーキを持って盛り上げてやろうと思って張り切って行ったら、他にファンの女の人がいて、デレデレとボディタッチ…。おまけにその山で酔っ払ったおじさんが、斜面を転がり落ちたし、焚火を囲んで話していたら、自分より年上の登山者で女性のお客さんとテント泊したんだが、それもいいなぁと思ったという話で、周りの人が私も…とうらやむと思っていたらしく…白けた。男性とテント泊することに、ときめく女性登山者なんかいない。ちなみに私がやって今まで一番楽しかった山は、読図のカブトヤマで女性と行った。
大体の新人クライマーは、車を持っていない。ので、大学生とか泊めてやっているが、仕方ないからであり、こっちは妥協である。お前も早く車買えよ、みたいな。でも、これ、皆が通ってきた道ですからね。私も学生時代は先輩に世話になった。
そういう具合で、このNPの声による”過剰な親切”は、FCによって受け取られたために、お返しなし。
神の声とは、一般にAの声であるんだが、A、つまりアダルト自我の声が、私には一般的にはいつも強い。その上にすべてを統括する神の声がいる。
大抵は、NPの声がおこっても、Aの声が制止するだろう。
しかし、Aの声による修正が起らないとき…例外は
相手がかわいそう
なときである。しかし、相手のキャラをよく見て、私から見て相手がかわいそうな人である場合に、私の好きで親切にするのはいいが、
本来かわいそうでも何でもない自分をかわいそうだかわいそうだ、
と主張してくる人は要注意である。ったく子供6人いる人のどこがかわいそうなんだ?
しかし、彼の擁護のために言えば、アルパインクライマーっていう人種は、
CPタイプ、Aタイプ、FCタイプに3別され、たぶん、Aタイプの人が海外でピオレドール賞を取れる。
FCタイプの人は、一般市民の山岳会の内部でも、問題児扱い、である。大体どこの会も取り扱いに困っているだろう。
その場合、CPタイプの人、つまり怖いカミナリおやじタイプの人がブレーキとして必要なんだが、高齢化でいない。
Aタイプの人はそんな子供にかまっている時間が無駄なので、勝手に成長していく。
今の時代の山岳会に残っている人は、全部FC型の人なので、山岳会とは、巨大なお子様の集まりになっている。